3連休なので、コイルの測定もやります。
最初は、太陽誘電のCAL45TB1R0Kで、1μHです。データシートでは、測定周波数7.96MHzで、ESR=0.036Ωとなっています。DE-5000での測定結果は、100kHzで、0.954μH、ESR=0.03Ωでした。DE-5000ではこれ以上測定周波数を上げることができないのですが、データシートに近い値です。さて、LCR-T4ではどうでしょう。残念ながら、0.18Ωの抵抗と判断されました。小さいインダクタンスは測定できないようです。
次は、560μHのアキシャルリードインダクタです。DE-5000での測定結果は、1kHzで、540.2μH、ESR=2.56Ωでした。100kHzで、479.9μH、ESR=6.30Ωでした。さて、LCR-T4ではどうでしょう。0.51mH、ESR=2.8Ωした。インダクタンスは測定できています。
次は、ソニーのインダクタLF5-472kです。4.7mHです。DE-5000での測定結果は、1kHzで、4.646mH、ESR=12.22Ωでした。100kHzで、4.552mH、ESR=18.67Ωでした。さて、LCR-T4ではどうでしょう。4.53mH、ESR=12.2Ωした。コンデンサと同様、ESRについては疑問がありますが、インダクタンスは測定できています。
次に、ある鉄心入トランスの1つの巻線を測ってみます。DE-5000での測定結果は、1kHzで、12.311mH、ESR=75.6Ωでした。100Hzで、38.90mH、ESR=10.8Ωでした。周波数によってずいぶん測定結果が変わりますね。さて、LCR-T4ではどうでしょう。46.9mH、ESR=1.6Ωした。う~ん、鉄心入コイルは測定条件によって測定結果が変わるので、測定条件の不明なLCR-T4で測定するのは意味がないような感じですね。
う~ん、インダクタがあまり手元にないので、4つのサンプルしか確かめられなかったのですが、あまり小さいインダクタは測定できないようですし、測定条件不明なので、測定条件によって測定値が変わるようなコイルの測定には使えないですねえ。う~む。
LCRを何種類か試したわけですが、ある程度のテスターやLCR計があるならば、LCR-T4を使う必要はなさそうですね。テスターだけでLCR計を持っていない方には、それなりに使えると思いますが。