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Channel: 電子工作、エレクトロニクスの寄り道
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エプソンのプリンタ EW-M660FTを購入: その後

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 エプソンのプリンタ EW-M660FTを購入して、快調だったのですが、何と意外なトラブル発生!
 写真印刷をしてみようとした時です。普通に印刷できたと思ったら、あれっ、写真にいくつか擦り傷のようなものが。おかしいな、と思ったら、手で触ったところのインクが取れてしまうではないですか、が~ん!
 用紙は、バッファローの厚手写真用紙<超光沢紙>でした。
 CANONのプリンタでは全く問題ないのですが、ど~して? プリンタの説明にある、対応している用紙には、エプソンの用紙のことしか書いてないようなので、他社の用紙には対応してないってこと? バッファローの用紙のほうの説明には、エプソンの顔料インクにも染料インクにも対応しているようなことが書いてあるのに・・・
 仕方がないので、エプソンの用紙を急ぎ買ってきましたよ。これで印刷できなかったらどーしてくれるのよ、と思いつつ。購入したのは、L版のKL500PSKRとA4のKA4100SLUです。今度は問題なく印刷できました! うーん、よくわからないのですが、このプリンタでの写真印刷については、ちゃんと対応したEPSONの用紙を使わないと、うまくいかない可能性大です。
 

抵抗等の雑音測定(15) ツェナー電圧の高いものは

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 ルネサスの資料では、普通のHZシリーズの場合、ツェナー電圧が9V以上の高いものは、雑音が大きくなるようです。メーカーが違うのですが、ロームのMTZJでも同様の傾向なのでしょうか。
 ということで、同じシリーズのMTZJ10Bの雑音を測定してみませう。ちなみに、ツェナー電圧は9.41V~9.90Vとなっています。測定回路Eにすると、電流は1.7~1.8mA程度となるようです。MTZJ6.2Bの雑音を測定した、(10)と(13)の測定電流の中間ですね。
 で、測定したのが図です。ツェナーダイオードの電流は1.63mAでした。そんなことより、RMS=-1.55dBとなりまして、すごい雑音です。MTZJ6.2Bより20dB以上大きい雑音ではないですか。そして、何と、Wave画面が振り切れています! きゃー、雑音が大きすぎて測定範囲を超えています!!

抵抗等の雑音測定(16) MTZJ10Bの再測定

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 MTZJ10Bの雑音がすごすぎて、測定できなかったので、測定用アンプのゲインを10dB下げ、60dBにして再測定してみました。ところが、まだ振り切れるのです。きゃ~、すごい! もっとゲインを下げないとダメですね。さすが雑音発生器です(笑)。
 
 ところで、トランジスタ技術2011年4月号の馬場氏の記事によると、代表的な基準電圧素子とその特徴は表のようになるそうです。ツェナーダイオードの雑音は大きいものだと思っていたのですが、ツェナーダイオードがノイズや安定度に難があるのは、シリコンの表面で降伏現象が起きるからで、ツェナーダイオードをIC内部に作りこんだ埋め込みツェナーダイオードなら、これらの欠点は解消されるそうです。へえ~って感じです。また、基準電圧源として優秀なバンドギャップリファレンスも、普通のシャント型はノイズが大きいそうで、残念ですね。

抵抗等の雑音測定(17) MTZJ10Bに「海竜賞」

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 再度MTZJ10Bの雑音測定です。今回は、雑音測定用アンプのゲインを40dBにしてみました。R1とR2がちょうど9倍になる組み合わせとして、3kと27kがあります。まあ、カーボン抵抗の誤差が5%ぐらいあるので、ここでちょうど合わせても、どれほどの意味があるのよ、って感じもしますが、まあ気分の問題です。測定回路のほうは変更ありませんが、測定回路Eです。
 結果はご覧のとおりでしたが、RMS=-26.13dBになりました。測定アンプのゲインを下げているので、これは987nV/√Hzに相当します。いや~、すごい白色雑音ですねえ。ここまでくると、測定系の雑音なんて関係ないですね。S/N比が大きいから。いや、N/N比か(笑)。以前、オペアンプの雑音測定で、53.8nV/√Hzのホワイトノイズを記録した、STのLM358Nに「輝く白さ賞」を贈りましたが、それを10倍以上上回る、素晴らしい(?)記録です。
MTZJ10Bに「海竜賞」を贈ります!
 素子が違うとはいえ、ドラクエ8に出てくる、海竜のジゴフラッシュに匹敵するかのごとき強い白色雑音ですよね。海竜のジゴフラッシュが一瞬の輝きであるのに対して、こちらは連続攻撃だという点もすごいです。各種のツェナーダイオードの中で、MTZJシリーズが特に雑音が大きいということではないと思いますが(笑)。

LCR-T4

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 偶然ネット上で見つけた、LCR-T4を購入しました。アマゾンで、送料込みで\880ということです。商品名が、「HiLetgo LCR-T4 9V 128*64 LCD抵抗コンデンサー ダイオード SCR トランジスタ ESR メーター テスター」(?)という、非常に長い名前で(笑)、説明を読んでも、いかにも怪しげですが、カスタマーレビューを読むと、けっこう使い物になるらしいので、捨て石になったつもりで(?)代金を支払ってみました。まあ、アマゾンでなければ、危なくて買えませんが。


説明:
ディスプレイ: 128 * 64LCD
通常のテスト速度: 2 S
シャット ダウン電流: 20nA
コンポーネントの液晶画面の表示ピンを自動的にテストします。
液晶は12864液晶ディスプレイです
給電は9v積層電池です。長い時間の給電に必要時、二つリチウムイオン電池で8.4vの電池に構成できる。
重量:約48g
自動検出NPNトとPNPランジスタ、NチャネルとPチャネルMOSFE,Tダイオード(双ダイオードを含む)、晶閘管、三極管、抵抗、コンデンサーなど素子
素子のピンを自動的テストします。液晶に表示されている。
トランジスタ、MOSFET保護ダイオードなどの増幅率と基数の確定エミッタトランジスタの順バイアス電圧を検出できる
グリッドのしきい値電圧と格子コンデンサーのMOSFETを測定できる。
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するとですね、驚いたことに、ちゃんと国際航空便で届きましたよ。発送元が不明なのですが、CHINA POSTで届いたので、中国からなんでしょうね。国際郵便の送料込みでこの値段ですから、すごいです。ケースは無く、基板丸出しですが、ちゃんと使えるならば、すごいコストパフォーマンスです。
 これで少し遊んでみやうと思います。写真は手持ちのテスターとLCR計と並べて撮影したものです。
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LCR-T4 (2) 抵抗測定

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 さて、試してみやうと思ったものの、何と説明書が何も同梱されていません。これには恐れ入りました。ネットで検索すると、それらしいものが出てくるのですが、アマゾンだけでも、Hiletgo以外に、Osoyoo、KKmoon、Q-BAIHE、KKHMF、Wepperin wolksという、いろいろなメーカー(?)のものが出ていまして、それらが同じ仕様のものなのか、わけわかりません。知的所有権などという概念が中国にあるのかどうかわかりませんが(汗)、一応アマゾン経由で買っているのだから、とんでもないパチモノではないかもしれません。
 ということで、よくわからないのですが、恐らくは試したい部品を挿入してボタンを押せば、測定結果が表示されるようです。
 まず初めに、抵抗測定してみませう。比較対象は、吾輩が手持ちのテスターの中で一番信用している、サンワのPC710です。
 100Ωのカーボン抵抗ですが、PC710の測定結果が102.7Ωに対して、LCR-T4は102.7Ωと出ました。素晴らしく正確ではないでしょうか!
 次に、1kΩです。PC710の測定結果が1001Ωに対して、LCR-T4は1001Ωと出ました。これまた素晴らしいです。
 次は10kΩです。PC710の測定結果が9.93kΩに対して、LCR-T4は10.07kΩと出ました。まあまあの精度です。
 それではということで、10Ωです。PC710の測定結果が10.0Ωに対して、LCR-T4は10.0Ωと出ました。これまた素晴らしい。
 次は100kΩです。PC710の測定結果が99.7kΩに対して、LCR-T4は99.59kΩと出ました。けっこうな精度です。
 最後に1MΩです。PC710の測定結果が1.012MΩに対して、LCR-T4は1.017MΩと出ました。けっこうな精度です。

 もっと低抵抗や、高抵抗ではどうかわかりませんが、とにかく、10Ω~1MΩの範囲では、申し分のない精度のようです。もっとも、抵抗測定なら、テスターのほうが便利ですけどね、えへへ。

LCR-T4 (3) ダイオード測定

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 今度は、ダイオードを試してみます。
 はじめに、SANYOの高速スイッチングダイオードGMA01です。「Diode Vf=701mV、C=3pF」という表示が出ました。逆向きにすると、「Diode Vf=719mV、C=0pF」という表示が出ました。
 一発でダイオードであることを判定しているところは素晴らしいですね。また、順方向電圧から、シリコンダイオードらしきことがわかります。測定電流がわからないので、Vfがどの程度の精度かわからないのですが、何の部品か判別するとか、何個かあるダイオードの中で、不良部品がないか検査するには、かなりいいと思います。容量Cはちゃんと測定できていないようですね。小さすぎて測定できないのかもしれません。ちなみに、データシートでは、Vr=0V,f=1MHzで3.0pF(max)となっています。

 次に、日本インターの整流ダイオード10DDA20です。200V1Aの定格です。測定すると、「Diode Vf=694mV、C=9pF」、逆接続で「Diode Vf=689mV、C=10pF」という表示です。いいですね。端子間容量は、この程度あれば安定して測定できるのかもしれません。

 次は、富士電機のショットキーバリアダイオードERB84-009です。90V2Aの定格です。「Diode Vf=252mV、C=0pF」、逆接続で「Diode Vf=246mV、C=0pF」という表示です。Vfから、ショットキーバリアダイオードらしきことと、極性がわかりますね。接合容量は測定できていないようです。

 次は、東芝の緑色LED、TLG128Aです。「Diode Vf=1.96V、C=8pF」という表示です。測定中、3回ぐらいLEDが光りました。測定電流が流れている様子がわかります。

 次は、三洋の白色LED、SLP-WH36Aです。「Diode Vf=2.98V、C=42pF」という表示でした。やはり、白色LEDはVfが高いですね。

 次は、ロームのツェナーダイオードMTZJ6.2Bです。「Diode Vf=796mV、C=83pF」という表示でした。順方向電圧はあまり測定する意味がないんですけどね(笑)。それにしても、接合容量が大きめだということを知りました。

 なお、同じものかどうかわかりませんが、ウェブ上で見つけた、次の資料によると、ツェナー電圧が4.5V未満の場合はツェナーダイオードとして認識されるそうです。
Transistor Tester with AVR microcontroller and a little more Version 1.11k  by Karl-Heinz Kubbeler

 それでは、ツェナー電圧が4.5V未満のものを再度試してみますか。
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試したのは、ロームのMTZJ3.9Bです。結果は写真のとおりでしたが、面白いですね、2本のダイオードが逆向きに並列になっているかのような表示です。ツェナー電圧が3.67Vだということですよね。測定電流がわかりませんが、だいたいのことを調べるには便利に使えそうです。

LCR-T4 (4) セラミックコンデンサ測定

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 次にコンデンサの測定をしてみます。仕様がはっきりしないのですが、25pF以上の測定ができることになっているのかな、と思われます。比較として、LCRメーターのDE-5000を使ってみます。

 初めに、2pFのセラコンです。DE-5000の測定結果は2.0pFでした。LCR-T4では、「?」表示で、測定不能でした。やはり小さい容量は測定できないようです。

 次は、18pFのセラコンです。DE-5000の測定結果は18.3pFでした。LCR-T4では、「?」表示でダメでした。やはり25pF以上でないと測定できないのでしょうか。

 次は、50pFのセラコンです。DE-5000の測定結果は48.2pFでした。LCR-T4では、50pFでした。測定できましたね! やはり25pF以上が測定可能なのでしょうか。
 
 次は、250pFのセラコンです。DE-5000の測定結果は251.5pF、ESR=3.19Ω(100kHz)でした。LCR-T4では、255pF、ESR=17Ωでした。測定できましたね! やはり25pF以上が測定可能なのでしょうか。ただし、ESRについては疑問ですね。測定周波数も不明ですし。

 次は、6800pFのセラコンです。DE-5000の測定結果は7143pF、ESR=1.08Ω(100kHz)でした。LCR-T4では、7184pF、ESR=17Ωでした。う~ん、容量のほうは測定できているのですが、ESRはちょっと・・・どうなんでしょうね。 ちなみに、DE-5000で、測定周波数を1kHzにしたところ、7187pF、ESR=89.6Ωという測定結果でした。測定周波数によってESRの測定結果はずいぶん変わるようです。ですから、測定条件不明のLCR-T4では、だいたいの容量測定には使えるでしょうが、ESRの測定は苦しいような感じです。




 


LCR-T4 (5) フイルムコンデンサ測定

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 それでは、手持ちのフイルムコンデンサをいくつか測定してみます。

 初めに、パナソニックのメタライズドポリエステルフイルムコンデンサECW-J180205JCです。2μFです。DE-5000の100kHzでの測定結果は、1966.4nF、ESR=0.01Ωでした。LCR-T4では、2072nF、ESR=0.55Ωでした。うん、だいたい測定できていますね。ESRはよくわかりませんが。

 次に、ニットクのマイラコン0.1μFです。DE-5000の1kHzでの測定結果は、98.36nF、ESR=6.43Ωでした。100kHzでの測定結果は、95.73nF、ESR=0.32Ωでした。LCR-T4では、2072nF、ESR=0.55Ωでした。LCR-T4では、99.6nF、ESR=16Ωでした。容量は測定できていますね。ESRはよくわかりませんが。

 次に、少し変わったものということで、東信工業のスチロールコンデンサ820pFです。DE-5000の100kHzでの測定結果は、766.9pF、ESR=1.03Ωでした。LCR-T4では、773pF、ESR=18Ωでした。

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 まあ、セラコンの測定結果と同様ですが、次のような感じです。
・コンデンサかどうかの部品判定には使える。
・容量の測定はできている。
・ESRの測定値については疑問がある。測定条件がはっきりすれば、意味のある測定結果なのかもしれないが。
・いくつかの部品の中で、不良品判定には便利だと思う。何しろ、ボタンを押すだけだから。

LCR-T4 (6) 電解コンデンサ測定

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 ケミコンです。
 初めに、パナソニックの両極性50V1μFです。1kHzでのDE-5000の測定結果は、962.2nF、ESR=6.47Ωでした。100Hzでは、1010.4nF、ESR=31.9Ωでした。LCR-T4では、1035nF、ESR=2.0Ωでした。ESRはよくわかりませんが、容量は測定できています。

 次に、昭栄エレクトロニクスの16V47μのものです。1kHzでのDE-5000の測定結果は、41.36μF、ESR=1.31Ωでした。100Hzでは、44.80μF、ESR=2.7Ωでした。LCR-T4では、46.55μF、ESR=1.2Ωでした。ESRはよくわかりませんが、容量は測定できています。

 次に、ニチコンのURSシリーズの35V220μFです。1kHzでのDE-5000の測定結果は、196.82μF、ESR=0.28Ωでした。100Hzでは、206.1μF、ESR=0.5Ωでした。LCR-T4では、212.7μF、ESR=0.39Ωでした。容量は測定できています。

 次に、日本ケミコンの低インピーダンス大容量のLXZシリーズから、35V3300μFです。100HzでのDE-5000の測定結果は、3.1mF、ESR=0.0Ωでした。1kHzでは、測定不能でした。LCR-T4では、3531μF、ESR=0.14Ωでした。これだけの大容量品でも、容量は測定できています。

 最後に、パナソニックのタンタルコン、ECSF1AE336です。10V33μFです。1kHzでのDE-5000の測定結果は、32.88μF、ESR=1.51Ωでした。100Hzでは、33.36μF、ESR=2.2Ωでした。LCR-T4では、25.55μF、ESR=1.5Ωでした。LCR-T4で、コンデンサの向きを逆にしたところ、42.64μF、ESR=1.5Ωでした。極性のあるものなので、向きによって測定結果が変わるということはありえるのですが、DE-5000では、このようなことはありません。

 タンタルコンで、向きによって測定結果が変わるというのはどういうことなんでしょうね。極性のあるコンデンサの測定は要注意ですかね。それ以外は、容量の測定ついてはOKでした。

LCR-T4 (7) コイル測定

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 3連休なので、コイルの測定もやります。
 
 最初は、太陽誘電のCAL45TB1R0Kで、1μHです。データシートでは、測定周波数7.96MHzで、ESR=0.036Ωとなっています。DE-5000での測定結果は、100kHzで、0.954μH、ESR=0.03Ωでした。DE-5000ではこれ以上測定周波数を上げることができないのですが、データシートに近い値です。さて、LCR-T4ではどうでしょう。残念ながら、0.18Ωの抵抗と判断されました。小さいインダクタンスは測定できないようです。

 次は、560μHのアキシャルリードインダクタです。DE-5000での測定結果は、1kHzで、540.2μH、ESR=2.56Ωでした。100kHzで、479.9μH、ESR=6.30Ωでした。さて、LCR-T4ではどうでしょう。0.51mH、ESR=2.8Ωした。インダクタンスは測定できています。

 次は、ソニーのインダクタLF5-472kです。4.7mHです。DE-5000での測定結果は、1kHzで、4.646mH、ESR=12.22Ωでした。100kHzで、4.552mH、ESR=18.67Ωでした。さて、LCR-T4ではどうでしょう。4.53mH、ESR=12.2Ωした。コンデンサと同様、ESRについては疑問がありますが、インダクタンスは測定できています。

 次に、ある鉄心入トランスの1つの巻線を測ってみます。DE-5000での測定結果は、1kHzで、12.311mH、ESR=75.6Ωでした。100Hzで、38.90mH、ESR=10.8Ωでした。周波数によってずいぶん測定結果が変わりますね。さて、LCR-T4ではどうでしょう。46.9mH、ESR=1.6Ωした。う~ん、鉄心入コイルは測定条件によって測定結果が変わるので、測定条件の不明なLCR-T4で測定するのは意味がないような感じですね。

 う~ん、インダクタがあまり手元にないので、4つのサンプルしか確かめられなかったのですが、あまり小さいインダクタは測定できないようですし、測定条件不明なので、測定条件によって測定値が変わるようなコイルの測定には使えないですねえ。う~む。

 LCRを何種類か試したわけですが、ある程度のテスターやLCR計があるならば、LCR-T4を使う必要はなさそうですね。テスターだけでLCR計を持っていない方には、それなりに使えると思いますが。

LCR-T4 (8) トランジスタ測定

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 それでは、バイポーラトランジスタを測定してみます。
 日本を代表する汎用トランジスタ(だった?)、東芝の2SC1815GRです。もう製造終了です。悲しいですねえ。
 さて、どのような結果に?
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結果はご覧のとおりですが、どのピンがECBか表示してくれるうえに、hFEも表示されます。
試しに逆刺ししてみました。
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ちゃんと表示されています。これは便利ですね。素晴らしいです。普通のテスターにはない機能ですよ。

 さらに、日立の2SC1213AC/2SA673ACを試してみましたが、どちらも正しくピンが表示されました。hFEが正しいかどうかわかりませんが、測定条件がわからないし、そもそもhFEの値を気にしたことがないので。まあ、劣化していないかどうかの判定にはなるでしょうけどね。

 それでは、ということで、次は、ロームのダーリントントランジスタ、2SD1638です。ピン接続は正しく表示されました。Vf=1.25Vで、これはBE間電圧でしょう。問題はhFE=31となったことです。あれれっ? あまり気にしていないと書いたところでしたが、ダーリントンだから、hFEがそんなに低いわけがないです。ひょっとして不良品かと思い、もう1つ測定してみましたが、同じような結果です。う~ん、なんででしょうね。想像ですが、BE間に抵抗が入っていますので、ベース電流が少ないと、ほとんどが抵抗のほうに流れてしまい、本当のトランジスタのほうに電流が行かないので、コレクタ電流が少ないのではないかと。ダーリントントランジスタの測定の場合、要注意のようです。

 次に、珍しいものということで、東芝の2SA52です。
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PNP、Vf=246mV、hFE=109となりました。ゲルマトランジスタですからね、Vfが低いです。hFEが109ですから、まだご存命のようで、ご同慶の行ったり来たりですな(笑)。

 最後に、東芝のデジトラ(抵抗入トランジスタ)、RN2006です。結果は、PNP、Vf=1.04V、hFE=105と表示されました。RN2006は、ベース抵抗4.7kΩ、BE間抵抗47kΩです。Vfが高いのはベース抵抗のせいでしょうね。hFEは、BE間抵抗が47kΩと比較的大きいので、100以上あるようです。RN2006のデータシートを見ると、hFEが100強になるのは、Ic=2mA強のあたりらしいので、ベース電流を20μAぐらい流してhFEを測定しているのかもしれません。

 以上、バイポーラトランジスタを数種類試してみました。簡単な回路とテスターでもできることですが、ボタン1つで簡単にNPNとPNPの別、BCE、BE間電圧、hFEが測定できるのは素晴らしいです。できれば測定条件が明らかだともっといいんてすがね。Cobまで測定できれば超素晴らしいのですが、さすがにね、えへへ。

LCR-T4 (9) サイリスタ測定

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 サイリスタも対応しているようなので試してみます。
 ルネサスのCR02AM-8です。小電力用サイリスタです。
 おっ、ちゃんとサイリスタと認識し、ピン接続も正しく表示されました。ただし、サイリスタの場合は特性の表示はないんですね。
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 それではということで、トライアックも行きます。ちょっと大型の石になりますが、同じくルネサステクノロジのBCR30AM-12LAです。600V30Aが定格の中電力用トライアックです。結果は・・・あれれ? NPNトランジスタと判定されてしまいました。どういうことでしょうね。
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う~ん、残念ながら誤判定ですねえ。ピンを入れ替えたりしましたが、どうしてもダメです。資料Transistor Tester with AVR microcontroller and a little moreによると、テスト電流は6mAしか流せないため、もっと大きなゲート電流が必要なものはテストできないとあります。そういうことかもしれませんね。

 最後に、同じくルネサスの400V16AのトライアックBCR16CM-8Lを試してみましたが、やっぱりダメでした。残念ですねえ。電力用のものはだめみたいです。

LCR-T4 (10) 接合型FET測定

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 それでは今日は、J-FETを測定してみます。

 初めは、東芝のなつかしい(?)2SK30ATMです。GRランクなので、Idss=2.6~6.5mAです。
 測定結果は、ご覧のとおり、ちゃんとN-JFETと判定されました。I=1.5mA, Vgs=1.03Vというのは何でしょうね。もしかしたら、Vgs=-1.03Vのとき、Id=1.5mAになったということでしょうか。データシートで見ると、そのくらいだったらおかしくないです。
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 次に、東芝の2SK369Vです。Idss=14~30mAと大きくなっています。よくわからないのですが、Vgs=-417mVのとき、Id=0.59mAという意味ですかね。データシートを見て、まあそのくらいだろうと思いますが、だったらVgsにマイナスを付けて欲しいです。
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 あまりJFETを持っていないのですが、最後にイサハヤのP型JFET、2SJ125Cです。Idss=1~3mAです。Vgs=+405mVでId=0.58mAということですか。まあ、そんなことでしょうね。
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 結果として、いずれのJFETも正しく認識されました。ただ、特性の測定に関しては、どの程度有用性があるのかはわかりません。何個か同じ素子があって、不良品がないか確かめるような使い方ならいいと思います。本当は、Vgs=0VにしてIdssを測定してくれたほうがわかりやすいし、できればgm(lyfsl)を測定してくれたらもっといいと思いますが、このテスターは大きい電流での測定ができないので、Idが小さくなるようにVgsを調整してしまっているのかもしれませんね。

LCR-T4 (11) MOSFET測定

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 それでは、MOSFETも試してみますか。
 資料Transistor Tester with AVR microcontroller and a little moreによると、デプレッション型にも対応しているようなのですが、残念ながら持っていないので、エンハンスメント型だけです。
 
 はじめは、ルネサステクノロジの高速度電力スイッチング用NチャンネルパワーMOSFET、FS30KM-3です。10V駆動、150V30Aが定格の石です。こういうパワー用の石が測定できるでしょうか。
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ちょっと心配でしたが、ちゃんとN-E-MOSと認識されました。ほっとしますね。ちなみに、このVtというのは、資料によるとゲートソース間しきい値電圧のようで、データシートでは最低2.0V、標準で3.0V、最大4.0Vですから、合っていますね。また、Cというのは入力容量のようですが、データシートでは小信号入力容量Cissが標準で2300pFですから、びったしではありませんが、おかしくはありませんね。
 なんだかとってもいい感じ~です。

 それではということで、もう一丁。VISHAYのパワーMOSFET、SUP85N15-21です。150V85Aの定格ですから、さらにパワーアップしています。
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データシートによると、Vgs(th)=2~4Vとなっていますから、合っていますね。また、Ciss=4750pF(typ)となっていて、数割の違いです。なかなかいいんぢゃないでしょうか。

 


LCR-T4 (12) 電源電圧の実験

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 LCR-T4は、なかなか面白い測定器ですね。安いし気に入りました。せめて取扱説明書ぐらい付けてくれるといいのですがね。
 ちょっとここで、おまけ的な実験をしてみます。電源電圧に関してです。普通は006Pの電池を使うと思うのですが、電池の電圧というのは変動します。定電圧電源を使い、電源電圧を変動させてみました。
 電源電圧を9Vから下げて行って、6.50Vになっても測定できました。
 
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 ところが、6.44Vだと、電池交換の表示が出てシャットダウンしてしまいました!
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 どうやら、電源電圧は6.50V必要なようです。

 電圧の高いほうは、何Vまで耐えられるのか・・・試しません。壊れます。良い子はやめましょうね(笑)。

 次に、6.5Vぎりぎりしかない場合と、9Vある場合で、測定結果に差があるのかど~かです。2.2kΩの抵抗測定だけでしたが、測定結果に全く差がないことを確認しました! 偉いです。

 ちなみに、006Pの電池というのは、容量がかなり小さいので、電流を流すと、するすると電圧が下がっていきます。LCR-T4は大きな電流での測定はできないのですが、電池のことも考えているんでしょうね。



LCR-T4 (13) メーカー(?)のサイト

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 液晶に表示される、「91make.taobao.com」は、URLらしいので、見てみると、出てきました。この製品の説明が。これってメーカーのサイトなんでしょうかね? 中国語なので読めないのですが、機械翻訳してみると、次のようになりました。一部意味不明なところがあるのですが、どうもおかしいですね。言語の問題だけではなくて。元となったものにはいろいろなバージョンがあって、例えば採用されているマイクロコントローラにも違いがあるようなのですが、元となった資料をそのまま中国語に訳しているだけで、LCR-T4がそのうちどれに該当するのか明らかにしていない、手抜きの説明文ですねえ、笑うしかないです。

1。ATmega8、ATmega168またはATmega328マイクロコントローラを使用します。
2.2x16文字のLCDは、結果を表示します。
3。ワンボタン操作、自動電源オフ。
4。シャットダウン電流はわずか20nAに抑え、バッテリ動作のサポートです。
5。結晶のない低コストのバージョン、オートパワーオフ。スリープモードの測定の不存在下でソフトウェアATmega168またはATmega328の1.05kバージョンは、消費電力を低減します。
6。自動検出PNPおよびNPNバイポーラトランジスタ、N、PチャネルMOSFET、JFET、ダイオード、デュアルダイオード、サイリスタSCR。
7。自動検出ピン配置。
8。現在のバイポーラトランジスタの増幅率とエミッタ接合の閾値電圧を測定します。
9。ダーリントントランジスタは、高閾値電圧及び高電流の増幅率によって同定することができます。
10。バイポーラトランジスタ、MOSFET保護ダイオード試験。
11。しきい値電圧とMOSFETのゲート容量を測定しました。
12。これは、2つの抵抗測定と表示記号、数字、および4台までをサポートしています。抵抗記号の両端は、テスタープローブ番号(1-3)に接続されることが示されます。したがって、ポテンショメータも測定することができます。ポテンショメータは、その端部に調整した場合、テスターは、中間ピンの端部の間を区別することができません。
13。抵抗測定分解能は0.1オーム、最も高い測定値50Mオームです。
14。それを検出し、コンデンサを測定することができます。そして、最高の4桁の単位表示。値は25PF(8MHzのクロック、50pFの@ 1MHzのクロック)から100mFにすることができます。1 pFの(@の8MHzのクロック)までの解像度。
15。2UFは、コンデンサの等価直列抵抗(ESR)、容量測定の値よりも大きくすることができるため。0.01オームの解像度と2桁の数値表示。この機能は、少なくとも16KフラッシュATMEGA(ATmega168またはATmega328)が必要です。
16。二つのダイオードは、正しい方向に記号を表示することができます。また、順方向電圧降下が表示されます。
17。LEDテスト用ダイオードの順方向電圧降下は、通常よりもはるかに高いです。ダブルダイオードとして検出デュアルLEDが。
18。逆方向降伏電圧が4.5V未満である場合、ツェナーダイオードは、検出することができます。これは、二つのダイオードのように表示されている、唯一の電圧によって決定されることができます。ダイオードの周りのシンボルプローブは、この場合には、あなたが本当のダイオードのアノードを識別するために700mVでのしきい値電圧に近づけることができる、同じです!
19。****この年次は****を有効にしない、理解を超える3ダイオード型部品検査、障害が追加のメッセージが表示されているダイオードの数を確立するために、場合。ダイオードは、すべての3つのプローブと、少なくとも一つのダイオードに接続されている場合にのみ発生します。このケースでは、2つだけのプローブを接続する必要がありますと、再び1ずつ測定を開始します。
20。単一のダイオードの逆容量値を測定します。あなたはベースとコレクタまたはエミッタを接続する場合、バイポーラトランジスタはまた、測定することができます。
21。一つだけの測定の接続フルブリッジを見つける必要があります。
22。値は以下25PFのコンデンサよりも頻繁に検出されないが、並行して、並列または少なくとも25PFコンデンサにダイオードであってもよいです。このケースでは、一部のシャント容量値を減算する必要があります。
23。あなたは、少なくとも16K ATMEGAフラッシュを持っている場合は2100オーム以下の抵抗は、インダクタを測定します。0からの範囲:20Hよりも01mHが、精度は良くありません。測定結果は、単一の接続要素を示します。
24。試験時間は容量とインダクタンスの測定は長い時間がかかるだろう、約2秒です。
25。ソフトウェアは、電源が自動的にオフにされた回数を測定するように設定することができます。
26。ビルトインセルフテスト機能の選択50Hzのクロック信号の周波数とコール(ATmega168とATmega328)のための精度と待機をチェックします。
27。オプションの内部抵抗と自己テスト機能(ATmega168とATmega328)の機器の出力ポートを測定したゼロオフセット校正。私たちは、ピン1とオフセット電圧の3間のアナログコンパレータの補償に接続された100nFの20uFのコンデンサを必要としています。これは40uFのコンデンサよりも測定誤差を減らすことができます。同一の補正電圧コンデンサ内部基準電圧が内部調整基準測定ADCゲインを発見されています。
 試験電流が保持電流、SCRおよびトライアックを超えた場合にそれを検出することができます。しかし、いくつかの半導体SCRより高い電流とトライアックテスターは、トリガ電流を提供することができます。利用可能なテスト電流はわずか6ミリアンペアについてです!すべての機能が、よりATmega168としてのみシングルチップ・プログラム・メモリを持っていることに注意してください。


 それから、面白いと思ったのは、LCR-T4以外にも、類似品がいくつか出ています。
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LCR-T3 ¥40というのは、40円ではなくて、40元ですかね。 T4とは表示がちょっと違うようです。
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これが今回買ったLCR-T4ですな。¥40というのは、T3と同じ値段か。
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LCR-T5になったら、ケースに入って立派になったようです。値段は約4倍ですか。ってことは、ケースが中身の3倍の値段?(笑)。
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T6になって、さらにパワーアップしているのかと思いきや、値段は¥138に下がっています。どーいうことぢゃい? (笑)
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LCR-T7は、液晶がカラーになっています!
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LCR-T8は、ずいぶんと手作りっぽいケースですねえ。でも、ストラップが付いています(笑)。そして、何と仕様書的なものが裏に付いているではないですか! やはり仕様書はあったほうがいいと気づいたんでしょうか(笑)。
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 さらにパワーアップしたのかダウンしたのかわかりませんが、LCR-TCというのもありますね。
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 いや~、いろいろあって、どれがいいか選ぶ楽しみがあるというか、わけわからんと言うべきか。不正なパクリでないことを願いますが、いずれにしても中華パワーはすごいですねえ。トランプさんは中国からの輸入の増加を問題視しているようですが、安さではトップレベルですからね~
 いずれにしても、数日間これで遊ばせてもらって880円ですから満足でした(笑)。





HiletgoのPAM8403アンプ基板

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LCR-T4がなかなかすごいものだったので(笑)、Hiletgoからでている他の物を調べると、2×3Wデジタルパワーアンプボードというものがありました。これは、たった¥250でボードが10枚、しかも送料込みというから驚きです。カスタマーレビューを読むと、ちゃんと音が出るらしいので、これまた驚きです。ということで、またもや捨て石になったつもりで(?)、注文してみました。中国から送られてくるので日数がかかりましたが、ちゃんと届きました!プチプチに包まれた、小さな基板が10枚です。
見た目、非常にまともです。
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 ただし、例によって、取扱説明書も何もありません。基板に何を接続するかの表示だけはあり、助かりました(笑)。
 このPAM8403を使ったアンプは、秋月通商からも売られていますが、秋月のものはボリューム付ですね。ICのデータシートから、どんなものか推定するしかないです。まあ、だいたいデータシートに載っている標準回路に沿って作ってあるのかな、と思うのですが、少なくとも、標準回路にある、電源の470μFのコンデンサは無いと思います。2012サイズぐらいの小さなチップ部品しか付いていませんからね、そんな大容量のコンデンサとは思えませんよ。それから、データシートでは、スピーカーまでのコードが20cm以上になるときは、EMI対策としてフェライトビーズを入れるよう書かれているのですが、そういうものも無いようです。一部のパターンを読むと、ICの出力ピンから出力端子が直接接続されていて、間に何も入っていないようです。
 それから、ICには、ミュート端子とシャットダウン端子があるのに、使っていないようですね。
 まあ、とにかくコストカット最優先で、カットできそうなものは何でも省略しているって感じですね~
 それにしても1枚25円はすごいですけどね~

HiletgoのPAM8403アンプ基板 [2] 視聴してみました

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 とにかく、音を出してみました。電源は定電圧電源の5Vです。スピーカは、普段よく使っている、アイワのSX-NH33で、6Ω30Wの定格です。
 電源をONにすると、ポチっと音がしましたが、それほどの大きい音ではありません。このような音がしないほうがいいのですが、電源が入ったことがわかるので、メリットもあるかも(笑)。何しろ電源ランプも何もありませんので。
 最大±5V近くの電圧が出るんでしょうから、普段室内で聞くには十分な音量です。また、音質に違和感はありません。大したものですねえ。関心、関心。何となく、ちょっとノイズっぽい気がしなくもないのですが、気のせいかもしれませんし、そもそも吾輩の耳が良いので、よくわかりません。無音時、スピーカーに耳を近づけると、「ジー」というか、「シー」というノイズがツイーターから聞き取れました。実用上問題ないレベルですが、低ノイズアンプとは呼べないような。
 以前自作したアナログアンプに切り替えて、同じように無音時、スピーカーに耳を近づけたところ、何の音も聞き取れません。まあ、自作アンプの場合は、「自己満足バイアス」がかかっていますが、少なくとも低ノイズ性能については、PAM8403に勝っています。
 それから、ちょっこし気になるのは電磁ノイズです。データシートにも書かれていますが、スピーカーまでコードの長さがある程度以上ある場合は、ちゃんと対策しないと、ラジオなどに悪影響のある雑音電波の発信源になってしまうかもしれません。
 
  それにしても、驚きの値段ですから、コストパフォーマンスは抜群ではないでしょうか。
 
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 PAM8405のブロック図です。バルス幅変調部まではアナログ回路ですが、コスト削減のため、恐らくCMOSなんでしょうね。普通のCMOSでは、かなりのノイズが出るでしょうしね。

LCR-T4 (6) 電解コンデンサ測定

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 ケミコンです。
 初めに、パナソニックの両極性50V1μFです。1kHzでのDE-5000の測定結果は、962.2nF、ESR=6.47Ωでした。100Hzでは、1010.4nF、ESR=31.9Ωでした。LCR-T4では、1035nF、ESR=2.0Ωでした。ESRはよくわかりませんが、容量は測定できています。

 次に、昭栄エレクトロニクスの16V47μのものです。1kHzでのDE-5000の測定結果は、41.36μF、ESR=1.31Ωでした。100Hzでは、44.80μF、ESR=2.7Ωでした。LCR-T4では、46.55μF、ESR=1.2Ωでした。ESRはよくわかりませんが、容量は測定できています。

 次に、ニチコンのURSシリーズの35V220μFです。1kHzでのDE-5000の測定結果は、196.82μF、ESR=0.28Ωでした。100Hzでは、206.1μF、ESR=0.5Ωでした。LCR-T4では、212.7μF、ESR=0.39Ωでした。容量は測定できています。

 次に、日本ケミコンの低インピーダンス大容量のLXZシリーズから、35V3300μFです。100HzでのDE-5000の測定結果は、3.1mF、ESR=0.0Ωでした。1kHzでは、測定不能でした。LCR-T4では、3531μF、ESR=0.14Ωでした。これだけの大容量品でも、容量は測定できています。

 最後に、パナソニックのタンタルコン、ECSF1AE336です。10V33μFです。1kHzでのDE-5000の測定結果は、32.88μF、ESR=1.51Ωでした。100Hzでは、33.36μF、ESR=2.2Ωでした。LCR-T4では、25.55μF、ESR=1.5Ωでした。LCR-T4で、コンデンサの向きを逆にしたところ、42.64μF、ESR=1.5Ωでした。極性のあるものなので、向きによって測定結果が変わるということはありえるのですが、DE-5000では、このようなことはありません。

 タンタルコンで、向きによって測定結果が変わるというのはどういうことなんでしょうね。極性のあるコンデンサの測定は要注意ですかね。それ以外は、容量の測定についてはOKでした。
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