OPampの雑音測定2015(41) RENESAS uPC844C
ルネサスのuPC844Cです。uPC824はJFET入力でしたが、こちらはバイポーラで、型番だけではわかりにくいです。324より高速で、クロスオーバー歪みがない改良タイプです。 電源電圧が高いほうが入力バイアス電流が下がる、面白い特性のようです。そのせいか、電源電圧を±15Vに上げたほうが雑音は少し大きくなるようですね。
View ArticleOPampの雑音測定2015(42) ONsemi MC3403PG
ONsemiのMC3403PGです。単電源のバイポーラ・オペアンプでクワッド品です。 324と比べると、出力段が改良されているのでクロスオーバー歪は出ないようになっているように思われます。残念ながら雑音特性はデータシート上では不明です。電源電圧によって入力バイアス電流が変化するようですので、雑音も影響を受けるでしょうね。...
View ArticleOPampの雑音測定2015(43) NS LM324N
NSのLM324Nです。ナショセミは、今はTIに買収されていますけどね。 古い石なのに、今も定番の単電源オペアンプですよね、何より安いのが嬉しいし、4つも入ってる(笑)。 MC3403PGと同じ回路で雑音を測定しました。予想どおり、あんまり雑音は小さくないですが、「安い」ことは「許す」ことです(笑)。というか、低雑音でなくて良い用途は沢山あるし。...
View ArticleOPampの雑音測定2015(44) JRC NJM2902N
JRCのNJM2902Nです。LM324Nと良く似た単電源の石です。NSのLM2902というオペアンプもあるのですが、LM324の電源電圧が32Vまでなのに対して、LM2902は26Vまでです。でも、NJM2902は32V(±16V)まで大丈夫なんですね。ちなみに、JRCのNJM324とNJM324Cという石もあって、電源電圧は32V、30VまでOKです。わかりにくいですね~...
View ArticleOPampの雑音測定2015(45) これまでの雑音測定結果発表
これまでの雑音測定結果の発表で~す。 いやあ、ずいぶん増えました。よくもまあ、これだけ測定しましたね、ヒマ人だ(笑)。 1つのオペアンプの測定をするだけでは面白くないのですが、こうやって同じ尺度で測ると比較ができるわけですね。データシートでは必ずしもわからないことがわかったりもします。
View ArticleOPampの雑音測定2015(46) モトローラ MC1741C
まだ手持ちはあるので、続けます。次はモトローラのMC1741Cです。741互換品ですね。 データシートを見ると、何と雑音電圧が4nV/√Hzちょっとのようで、大変な低雑音性能です。741がそんなワケないよね。信号源抵抗100kΩにしているようですが、この熱雑音だけでも40nV/√Hz以上あるはずです。こういうおかしいデータシートはちょくちょくあります。...
View ArticleOPampの雑音測定2015(47) ST UA741CN
同じ741互換品で、STマイクロのUA741CNも測ります。 同じ回路がいいと思います。 元ローラと比べると、ホワイトノイズはちょっと大きいですが、ピンクノイズは見られませんね。やはり、同じ741互換品とはいえ、雑音性能にはある程度の違いがあるようです。
View ArticleOPampの雑音測定2015(48) ML741CP
古いオペアンプも雑音測定してみます。 はじめは、同じ741ですが、アホなことにメーカーがわからなくなってしまいました。型番はML741CPと読めます。14ピンDIPです。シングルなのに何とムダな・・・(笑) 雑音特性は、元ローラやSTよりいいぢゃないですか、おやおや。 後ろに写っている黒い石は元ローラのMC1741CPです。
View ArticleOPampの雑音測定2015(49) NS LF351BH
では金属カンのLF351BHです。JFET入力で、デターシートを見ると、特に低雑音というわけではないのですが、雑音性能の記載がちゃんとあります。1/fノイズコーナーが50Hzと低くなっていると書いてあります。...
View ArticleOPampの雑音測定2015(50) 東芝 TA7506M
東芝のTA7506Mです。古い石で、とっくの昔に製造中止だと思います。101系のバイポーラ・オペアンプで、外部補償が必要です。めんどうですねえ。この場合、補償容量は2pFでOKのようです。...
View ArticleOPampの雑音測定2015(51) NS LF356N
NSのLF356Nです。これはJFET入力の石です。 データシートでは、入力ノイズ電圧が12nV/√Hzとなっていて、今回の測定結果とほとんど合っています。ピンクノイズは気になりません。けっこうですね。...
View ArticleOPampの雑音測定2015(52) NS LF411N
次は同じくJFET入力のLF411Nです。LF356と比べると、ちょっと雑音が大きいようです。 それにしても、JFETも低雑音の素子ですが、超低雑音オペアンプとなるとバイポーラのようですね。JFET入力で低雑音のオペアンプは作らないの? って感じがしますが・・・
View ArticleOPampの雑音測定2015(53) NS LF442N
次はLF411と同じようなJFET入力のLF442Nです。まだ現役の石で、高精度・低電力消費オペアンプです。回路図を見ると、マルチ・ドレインJFETとでも言うんでしょうか、ドレインが3つもあるJFETがあって面白いですね。...
View ArticleOPampの雑音測定2015(54) TI OP07CP
テキサスのOP07CPです。バイポーラの高精度オペアンプということですが、fTはは600kHzしかありません。...
View ArticleOPampの雑音測定2015(55) PMI OP027GP
PMI(現AD)のOP27GPです。 これもバイポーラの高精度オペアンプで、さらに低雑音ということです。データシートでは、1kHzで3.2nV/√Hz(typ)です。 実測してみると、2.7nV/√Hzで、ピンクノイズも測定範囲では見られません。NJM2043に迫る低雑音性能ですね。たいへんよくできました!
View ArticleOPampの雑音測定2015(56) Intersil CA3140E
インターシルのCA3140Eです。このオペアンプは、BiMOSということで、バイポーラとMOSFETの組み合わせになっています。面白いですね。両方のいいところ取りということでしょう。ただ、そのために若干コストがかかっているのではないかと思います。それにしても、741と交換可能というのは宣伝文句にならないような気がしますが。...
View ArticleOPampの雑音測定2015(57) Intersil CA3160E
インターシルのCA3160Eです。CA3140Eと同じようなBiBOSオペアンプですが、こちらは出力段もMOSFETになり、レーツーレール出力になりました。雑音特性はあんまり良くありません。 実測すると、すごい右肩下がりで、かなりのピンクノイズです。こりゃ「ピンクむんむん賞」候補ですね!
View ArticleOPampの雑音測定2015(58) TI NE5534P
TIのNE5534Pです。5532は測定していますが、これはシングルです。 測定結果は2.8nV/√Hzでした。さすがの低雑音性能です。ただ、ちょっと桃色雑音が入りますね。
View ArticleOPampの雑音測定2015(59) LT LT1360CN8
リニアテクノロジのLT1360CN8です。このオペアンプは、帯域幅が50MHzもありスルーレートも高い、広帯域高速電圧帰還形バイポーラオペアンプです。正負対称の回路が面白いですね。 さて、雑音特性については、特別低雑音というわけではありましぇん。データシートでは9nV/√Hzとなっていて、実測でもそれに近い結果が出ました。ちょっとピンクノイズも見られます。
View ArticleOPampの雑音測定2015(60) これまでの結果まとめ
これまでの測定結果をまとめてみました。ずいぶん増えたものです。我ながらよくやるよね、えへへ。 今はNJM2043が一番に入っていますが、「すばらしい超低雑音」のランクに入る石は、今回まだ測定していませんので、そういう石が入ってくると、抜かれることになるでしょうね。 個人的には、NJM4580を好んで使っているんですが、 (1)第一に回路図が公表されていること。回路図不明の石は論外ですが。...
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